★エリオット...★カッシア...★クロエ...★チャレンジ...★メイアール...★影...★プロント
最後に覚えているのは、吸血鬼に聖水を振りかけた所だ。
その後の事はほとんど覚えていなくて、目覚めたら聖堂にいた。
身体中痛いし、熱が出ているのか、とても暑いし…パニックになってしまった。
カッシアさんというシスターがずっと付き添っていてくれたみたいで、
その姿はもう本当に神々しく、泣いてしまいそうだった。
それから、クロエさんとメイアールさんが様子を見に来て下さった…。
三人の姿を見て、僕は生きて帰れた事を実感したのと同時に、
僕を助けてくれた方は大丈夫だったのかと不安になる。
懺悔室に行こうとしていたチャレンジさんは、僕に遠慮したのかな…
申し訳ない気分…。
クロエさんは水を飲ませてくれたり、手を握ってくれたり…
メイアールさんは僕にお薬をくれたり…キスしてくれたり…
カッシアさんは治癒力を高める術を施して下さった…
皆さんありがとう…。
途中から影の声が聴こえて、また吸血鬼が来たのかと怖かったけれど
違ったみたい。自分の存在を探しているのだって…
河童になるのかな。
暫く僕は聖堂と家の行き来しか、できないかもしれない。
これ以上心配かけると、本当に祖国へ強制送還されてしまう!
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